転院も終わりだいぶ生活も落ち着きました。落ち着いたを通り越してリハビリの毎日にも若干倦んできました。人間という生き物は、特に僕は実に飽きっぽい生き物ですね。（死にかけてたのにね） 無論、これは冗談で、リハビリにもかなり精をだしてます。 それ…

マナちゃんのオススメだったので見た。ストライクゾーンど真ん中。ジョゼみたいな車椅子の子がいたら是非一緒に遠乗りしたい。（笑）しかし最後に妻夫木が、ハラハラと泣くのはどうしても解せない。ああいう涙が流せる器用さが欲しい。 それにしてもジョゼ、…

360°見渡す限り完全にみんな年寄り。ほぼ完全にみーんな年寄り。佃煮にしたくなるほど年寄りばかり。咳しても年寄り。ちょっと、バイオハザードに似た絶望感が漂うほど孤立無援。大声を出したら誰か助けに来てくれるかな？

何を隠そう僕は運命論者です。血液型性格判断も動物占いも信じないけれど運命というものは傾向のような形で各人に備わっている。と思う。 となり町初台にリハビリの専門病院があった偶然。しかもその病院がたまたま僕の故郷高知の病院であったこと。それらの…

ここは全国でも、まだめずらしいリハビリテーション専門病院だ。かの長島茂雄が入院していたことでも知られている。ちなみに僕が腫瘍の手術をした女子医科大学病院も、長島氏とだぶっているが、単なる偶然です。僕野球嫌いだし。

第一印象は、やけに綺麗で明るい病院だなあ、といったもの。この手の明るさってなーんか嘘クセー

東京女子医科大学病院にさよならを言った。ここは医者看護婦ヘルパーにいたるまでいい人が多かった。お世辞抜きで。民間の救急車による移送サービスを利用して女子医に向かう。

最終日である今日、撮ってあった術中のビデオを鑑賞した。初対面の僕の腫瘍はシャイなハニカミ屋で、ホッとした。こいつとならうまくやっていけそうだ。しかも不思議とグロテスクな気はしない。 いつか、お世話になった人々を招いて上映会を開きたい。医者に…

う、潤いを、、、、う、（笑）

夜、遅くに新入りがやってくる。彼は今、カーテンの向こうでなんかロボットみたいな喋りかたをしている、、、かなり前頭葉がやられている様子。正直すごく気になる。

どのみち手術に備えて丸めてあったので、もののついでにボウズにしてみた。カミソリでジョリジョリ。悪くない。

もっと、パチンとスイッチを入れるように突然繋がるのかと思っていたが、意外と連続的な現象で、少々拍子抜けした。無論動かない手が動くようになったという事実には大変感動したが。

右手首から先はわりと動くようになった。課題は手首より手前がほとんど動かないことだ。あと、肘が少しだけコントロールできるようになってきた。

めだった進化なし

現在同室の吉永さんは養豚業を営んでいらっしゃる。なにかにつけ、とてもアーシーなストンとした発言をする人で愉しかった。人工透析をされていて、他にも複数の病をかかえていたが、実にさっぱりとした諦観でもって、クヨクヨすることもなく、その快男子ぶ…

今の僕に必要なもの恐らくそれは軍隊のごとき規律。あるいは十分に自由に耐えうるだけの心棒。穴の空いてしまったプディングの型にプディングの素を流し込んでも漏れてしまって無駄だ。丁度世間は夏休みだし、いまさらながら夏休みの計画表など練ってみよう…

目立った進化なし。

僕が持っている数ある使えない能力の筆頭は年寄りウケのよさだ。要らないし、なんかこう誠実でない気がする。だいたい年寄りうけのいい奴にろくな奴はいない。きれいな魂をもった奴は大概年寄りウケなんてよくないものだ。

縮む方は非常に順調。課題は伸ばす方向。因みにこの練習あんまり縮む方にばかりやっていると縮みっぱなしになる恐れもある。

前略Nさん 早いもので僕らがこの病室でご一緒してから、もうひと月以上が経過しています。あなたと私は脳腫瘍という奇病を患っていること以外、ほとんど何の共通点もないと言っても過言ではないほど、いわゆる「違う人種」でしたね。 正直なところ、初対面の…

退院日が決まった。８月２６日。さようなら、愛しい人々、愛しい時間。

次に生まれてくるときには、素直で正直でまっすぐな普通の人として全うしてみたい。が、今回はパス。遅すぎる。基本方針は変えない。あるいは変えても意味が無い。このままなにかよくわからない人生を積極的に受け入れて全うしようと思う。いまさら敵の軍門…

今日例の隣人がとうとう発狂した。夜中にベッドごと運ばれていったのだ。うわごとに笑子という女性の名を口にした。彼のことをネタにしたことを後悔した。

右手の指勢ぞろい！東映漫画祭り状態。さっそくその手でガッツポーズをつくる。が、しかし閉じるばかりで開く動作は苦手。

人生二度目の剃髪。一度目は浪人時代。

リハビリ用に発注していた装具が完成した。簡単に言えば、右足をかたどった義足のようなものだ。ただし義足と違うのは、あくまで一時的なものである点。自転車の補助輪のようなものだ。早速歩行訓練。歩く感じが懐かしい。杖とこの装具を使えばすぐにでも歩…

今日はミギーには目立った進化なし。

リハビリの時間だけ先生の前でだけちょっと動く。下品な奴だ。人差し指と中指と薬指が若干、ひらく

体の部位に関する単語が出てこない。膝膝膝膝膝膝膝膝膝、、ピザなどを今聞かれたら手も無くひっかかってしまう。

長々とお世話になっている東京女子医科大学病院から近々、退院することになった。あと一二週間お世話になったあと、初台にあるリハビリテーションセンター入院する予定だ。問題の腫瘍はほとんど摘出できたので、あとはリハビリに励みながら様子を見る方針に…