慶応大学病院の門を叩く。

 だらだらとネットを歩き回っていたら、CI療法という片麻痺用の新しいリハビリを見つけた。この療法、簡単にいうと2週間ほど入院してその間健側、つまり動く方の手を包帯で拘束して生活をさせ無理矢理麻痺側を使わせようという魂胆らしい。スポコン風の特訓の香りがする頼もしい療法だ。早速慶応大学病院に向かった。
 で、結論から言うと、僕には無理とのことだった。僕の麻痺は過緊張が強すぎるので、今の段階では難しいそうだ。がっくし。
 しかしそこを何とかと食い下がったところ、CIは無理だが、キシロカインやフェノールと言った薬品で過緊張を落としてみましょうと言うことになった。今まではできるかぎり自然な方法を選んできたのだが、そろそろ勝負に出てもいいのじゃないだろうか?吉と出るか凶と出るかわかったものではないが、希望が見えてきた。
 善は急げとばかりに早速入院手続きをとった。今は満室なので空き待ちとのこと。しかしまた入院か。早く人間になりたい。