足は?

 気合を入れていれば立っていられるぐらいにはなった。装具(ギプスのようなもの)を補助に使いながらなら少し歩けるようになってきた。
 足のイメージ、ホムンクルスのようなものがゆがんでいるようで、歩行中に足がうまくイメージできないのだ。鏡を見ながら歩いてみることを進言してみると果たしてこれが大当たり。メキメキと上達する。気持ちいい。
 ちなみに僕は何も面白がってこんなことを言っているのではない。この身体イメージの喪失という問題は実際にそこにあるもんだいであって、比喩でも冗談でも与太話でもなんでもない。