セカンドオピニオンを求めて東大病院を訪問

 朝一で本郷の東大病院を訪れる。僕は昔からタクシーが嫌いであまり乗らないのだが、どういうわけか病院に行く時とホテル(ラブホテルにあらず)に行くときは短い距離でもタクシーをつかってしまう。今日も最寄のJR御茶ノ水駅からタクシー。タクシーの運ちゃんに(運ちゃんって差別語かな?)「東京大学病院までお願い」っていうと、運ちゃんキョトンとしていた。常々不思議に思っているんだけど東京大学だけはみんな必ずどんな場合でも「東大」って呼ぶ。だからピンとこなかったらしい。別にどうでもいいんだけど。
 この病院を訪れたのは他でもない、遺伝子治療などに代表する開頭手術以外のなにか新しい手術、あるいは内科的な技術の情報がないかを探りに来たのだ。で、結果を先に言うと無かった。正確に言えばまだ無かった。ウイルス療法や遺伝子治療はまだ研究段階で日本では認可が下りていないのだ。まあそこまでは実はだいたいわかっていたのだが、今回僕がここを訪れたのは、近い将来(例えば数ヶ月内)に実用化される目処はないのかということを確認するためだった。つまりリスクを覚悟した上で実験台的にでもいいから新技術を適用してもらえないか相談にきたのだ。(馬鹿みたいな話だが本人はいたって真面目だ)
 先生のお話に寄ると新技術の実験台として選ばれるのは、必ずすでに何らかの手術をおこなっていて駄目だった患者に限られるようである。なるほど理屈だ。先生、今日の午前はたまたま暇だったようでたっぷり90分ほどお話をうかがうことができた。感謝。