たぶん世界一孤独な死

身元不明のままミイラ火葬 大阪駅前に放置2カ月

 大阪市北区のJR大阪駅前で昨年12月4日、ミイラ化した遺体で見つかった男性の身元は、24日までの曽根崎署の調べでも分からず、身寄りのないホームレスの可能性が高い。
既に市が火葬し、遺骨は他の身元不明者と一緒に市立北斎場の棚に納められている。
 遺体があったのは、阪急百貨店の前にある植え込みの中。大阪駅周辺の1日の通行人は100万人を超えるが、解剖の結果、死後約2カ月もの間、放置されていたことが分かった。衰弱死とみられ、年齢は65─七十五歳。
 遺体の周りには、競馬の投票券や電車のプリペイドカードがあった。しかし身元を示すものはなく、情報もないという。
 このまま遺骨の引き取り手が現れなければ、斎場で1─2年保管後、市内の霊園に無縁仏として合祀(ごうし)される。(

合掌