におい感度、鼻粘液が大事

におい感度、鼻粘液が大事=嗅覚障害治療へ応用期待−東大など

 マウスの嗅覚(きゅうかく)は、鼻の奥の上皮を覆う粘液があるかないかで感度が1000倍も違うと、東京大や産業技術総合研究所などの研究チームが7日付の米科学誌ニューロンに発表した。
 東大大学院新領域創成科学研究科の東原和成助教授は「鼻の粘液はこれまで、上皮を保護する役目ぐらいしか知られていなかった。(人間の)鼻粘液に効く点鼻薬を開発すれば、嗅覚障害の新たな治療法になるかもしれない」と話している。