分野超えて脳研究推進

分野超えて脳研究推進 倫理問題も議論

 神経科学、先端医療、情報処理、ロボット工学など人間の脳にかかわるさまざまな分野の研究者ら約100人が発起人となり、議論を深めて研究のすそ野を広げようと「脳を活(い)かす研究会」を設立、京都府精華町の国際電気通信基礎技術研究所(ATR)で4日、記念講演会を開いた。
 研究会は、若手研究者育成の基盤づくりや一般の人に研究内容をわかりやすく伝えること、省庁に対し施策を提言するなどの活動を進める。脳の電気信号や血流などの分析から病気の治療ができるようになる一方、どこまで脳の操作が許されるか、ということも現実的課題になってきたとして倫理問題についても議論する。