脳の構造と高次脳機能を調べる人間ドック

四谷メディカルキューブ、脳の構造と高次脳機能を調べる人間ドックを開始
四谷メディカルキューブ
 専門医による脳の構造と高次脳機能を調べる人間ドックを本格開始
都市型高度先端医療クリニックの医療法人社団あんしん会 四谷メディカルキューブ(所在地:東京都千代田区二番町7−7、理事長・院長:早川 弘一)は、脳の構造を検査するMRIに、脳の機能を検査する「高次脳機能検査」と「PET−CT」を加えた「人間ドック・脳コース」を2006年3月1日から本格的に開始しました。
 脳に関する著作でも知られる築山 節・財団法人 河野臨床医学研究所理事長と当クリニック脳神経外科医の小島 豊之が連携して診断します。

 高次脳機能の働きは、主に脳の前頭葉が重要な領域であり、「理解する」、「考えをまとめる」、「相手の思考や感情を読み取る」、「感情を抑える」など自分の行動を決め、それを意志的あるいは計画的に実行するといった役割の中枢を担っています。
 この前頭葉の機能低下がおこり始め、自身には自覚がなくても「仕事上や日常で物忘れが多くなった。」と感じていることは少なくありません。ときには物忘れが影響して仕事の能率の低下や安易なミスをおかすなど、日常生活に支障をきたし、生活の質を落とす原因になっている場合もあります。若年層にもこのような症状の増加傾向がうかがえ、最近では世代を問わず脳を鍛えるゲームソフトが人気を呼ぶなど、一般の方々の脳機能への関心が高まっています。

 脳の機能を画像化するPET検査では、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖代謝画像により、脳のどの部位が活動しているか、あるいは、していないかを客観的にみることができます。現在、増加中にあるアルツハイマー病では、早期に帯状回後部や海馬傍回のブドウ糖代謝が低下することが知られています。また脳の血管に狭窄が起こると、血流と共にブドウ糖代謝が低下します。

 当クリニックの人間ドック・脳コースは、MRI/MRAでの脳の器質的診断はもとより、PET−CTと高次脳機能検査を用いた機能的診断を加えた総合的な脳の診断を行います。早期アルツハイマー病では、脳の萎縮度や代謝低下の程度はわずかであり、画像のみで診断することは困難です。そこで当クリニックでは健常者群と比較するため、統計学的解析法を用いた、より客観的な診断を行います。これらの総合診断により、脳の萎縮している領域を特定し、脳機能の低下の原因を明らかにします。基本的には認知症だけを調べるのではなく、「思考」、「認識」といった日常生活で必要な脳機能の低下をチェックします。

 ドックで脳機能が正常範囲にあるかどうかを判定し、万が一、脳機能の低下が発見された場合は本人に状況を知らせ、気付かせることから始めます。早期に脳の活性化を図れれば、脳の機能低下を予防する効果があります。

 当クリニックの理想は、お一人おひとりの身になって、じっくりとお話をうかがい、より確かなアドバイスや医療サービスをご提供していくことです。そのために、何よりもコミュニケーションを大切にし、気軽に、安心して、一見ささいと思えることでもご相談いただけるような医療施設を目差しています。

 「医療法人社団 あんしん会 四谷メディカルキューブ」「築山節プロフィール」「小島 豊之プロフィール」「人間ドック・脳コース」の概要は別紙のとおりです。