すてきなお正月。

 父は全く反省するそぶりもなく、賃貸物件を買いあさろうとしている様子。彼の書棚を見ると案の定金持ち父さんと、その続編が積んであった。たぶんこの男は、本気でこれぐらいを種本に今の愚行にいたっている。寒気がした。早く逃げなきゃならん。ピンチ。今夜父と父の同級生とともに飲みにいくのだが、その席が諌める最後のチャンスかもしれない。

 宴は朗らかに、愉快に終了。どう考えても愉快に酒を飲んでいる場合ではないのだが、そういうときに限って非常に盛り上がる。蝋燭の消える前の最期の、、、いや、縁起でもない連想はよそう。