E君と飲む

 以前初台で一緒に入院していたE君と久々に飲みに行く。道中懐かしい人々に出会う。E君は今後看護士の国家試験に向けて集中する予定。彼の失われた記憶についていろいろ思いを馳せる。彼は入院の理由でもあったバイクの事故のショックで彼の前妻との破局の記憶を失っていたのだが、とうとう思い出したらしい。君は充分反省しているのだが、運命のいたずらか、君はどうやら血をわけた自分の息子ほどには奥さんのことを愛せなかったらしい。君のせいではない。君の正直さはむしろ美しい。頑張れ。君の正直さはとてもまぶしい。