麻痺と筋緊張とストレッチ。

 簡単に言うと、今、僕が日々没頭している作業は、縮もう縮もうとする筋肉たちを引っ張って縮まないように必死に抵抗しているわけだ。
 筋肉の硬さにも二通りあって、筋肉それ自体が持つ硬さと、収縮せよとの指令を受けて一時的に持っている硬さである。よく言う「体の硬さ」とは前者である。僕の体はここのところ真剣に取り組んでいる入念なストレッチのおかげでこの意味では恐ろしく柔らかくなってきている、しかし問題はいま筋肉のコントロールが混乱しているため、誤った部位に指令してしまい、結果過剰な力が入ってしまうのである。