はてなキーワードを巡るドラマ

http://d.hatena.ne.jp/meerkat/20040623
まず上記の記事およびサイトをご覧いただきたい。こちらの日記の作者の方meerkatさんが、「マグロ」というキーワードを作成中に僕のこの日記を発見し紹介してくだすったようです。meerkatさんのページは食べ物に対する愛にあふれていて実に興味深いのですが、ここで注目したいのは、このキーワード「マグロ」。よく見ていただきたい。ご存知のとおり「はてな」のキーワードは同じ言葉に対して複数の定義ができるようになっている。meeerkatさんの定義のしたに、meerkatさんより早い段階で誰か他の人間が登録した「マグロ」の定義があるのだ。以下抜粋。

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マグロ
性行為の際、積極的に参加せず受身のみの態勢。

基本的に最低の行為。
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...これを見たときのmeerkatさんの怒りと失望は、いかばかりだっただろうか?彼が愛してやまない「マグロ」をここまで乱暴に定義するとは?これは冒涜と表現すべき蛮行だ。それはあたかも「ライ麦畑でつかまえて 」で、小学校の壁の落書きに「Fuck you」とあったのを見て逆上しながら消して回るホールデンの姿に似ている。しかしその彼の怒りと失望はそのあと彼が編集したあの見事なマグロの定義に昇華されている。あのただならぬ熱のこもりようの裏にはこのようなドラマが隠されていたのではないでしょうか?(meerkatさんは淡々としていらっしゃいますが(笑))
 それにしても「はてな」のキーワードの定義文には、言葉に対する敬意が感じられないようなひどいものが多く目立つ。たとえば上記のマグロ、あれはあくまで隠語としての「マグロ」だ。マグロをクリックしてあれが出てくる、(あるいはアレしか出てこない)ってのは誰がどう考えてもバランス感覚に欠くだろう。