回転寿司病室

 隣のガチャピン君は明日で退院らしい。この部屋の住人の出入りは実に激しく、のんびりと入院して外出だ何だといって出たり入ったりしてるのはまあ僕ぐらいのものだ。他のベッドは次から次へと重病人が来ては手早く手術を済ませ、そそくさとこの病院を後にする。何せこの病院はこの分野で日本のトップレベルにある。したがって順番を待っている患者も少なくない。そんな入れ替わりの激しい病室のなかで、いつまでもずるずる検査を受けて居残っている僕は、回転寿司のネタで言うとバッテラみたいなものだろうか?ちょっとみじめだ。もっとも、今待っている岐阜の検査結果が到着したら、一時退院の運びとなるようだが。