ビッグ・フィッシュ -ティム・バートン

 とうとう見ることができた。期待通りの快作である。物語の復権、ストーリーテーリングの底力を見せ付けられる思いがした。事実を嗅ぎまわることにいったい何の価値があるというのか?こうあってほしい、こうあるといいなあという語り手の希望の中にこそ事実を超えた美しい真実があるというお話。久々に泣いた、笑った。一人でゲラゲラ笑っていると、キチガイ扱いされた。キチガイですよーだ。