二三日まえから４０７にやってきたT氏。彼は偉い奴である。まずパッと見、そうとは分からないがT氏は生まれつきの障害者である。生まれつき脊椎に障害があって、右足が不自由なのだ。しかし溌剌とした二枚目の彼を見るとそんなことは微塵も感じさせない。驚くべき聖人としての片鱗を以下に箇条書きにする。
１、ばっちり障害者年金を受け取る基準を満たしているのに、あえて申請していない。２、障害を持っているにもかかわらず、いっさい屈折したところが無い。３、誰とも分け隔てなく接し、それが嫌味じゃない。彼にはなんと、あの偏屈じじいも心を開いた４、そして一番重要なのは、とても美しい奥さんがいるってこと。
