ダンサー・イン・ザ・ダーク

久々に再鑑賞。最初に見たときはたしか字幕なしで見た為、今回はすごく新鮮だった(笑)ミュージカルは大概苦手だが、これは別。ミュージカルには悲劇が良く似合うと思う。劇団四季だのブロードウェイだののミュージカルの能天気なまでのポジティブシンキングを拷問に感じ、ミュージカルを食わず嫌いしている諸兄には強くお勧め。これを見ればミュージカルの気持ち悪さのほとんどは、あのクソポジティブシンキングと、それに呼応したご都合主義的ハッピーエンドからのみきていることを痛感する。繰り返す、ミュージカルには悲劇が良く似合う。
セルマが自分のヘソクリをちょろまかした警官のビルにやんわりと詰め寄るシーンは圧巻。ネトネトと、そして拳銃まで出して返金を渋るビルの気持ち悪さのリアリティに脱帽。
それにしても、ビョークは稀有な才能だなあ。最近何やってんだろう?