がんばれドイツ

技術立国ドイツの信頼性揺らぐ=高速料金自動徴収計画を断念
【ベルリン22日】第2次大戦後のドイツの奇跡の復活を主導してきた技術力の質が問われる事態が続発している。最近では衛星を利用して高速道路利用料を自動徴収する「トール・コレクト」計画が開発途中で断念に追い込まれた。ドイツ政府は総額77億3000万ユーロ(約1兆円)を投資し、ドイツ・テレコム、ダイムラークライスラー、およびフランスのコフィルート3社にシステムの開発を委託していたが、技術的難問が発生、導入予定が遅れに遅れたため、政府は先週、計画破棄を余儀なくされた。(写真はベルリン近くのポツダムにあるトール・コレクト本社)
 利用料の徴収は資金ひっ迫の連邦政府が道路、橋、鉄道、水路の維持・建設費を捻出する一方で、トラック運転手たちに環境汚染の少ない鉄道、河川システムを利用させるのが目的だったが、開発断念は関与した企業だけでなくドイツ技術全般の信頼性をも損ねると見られている。ドイツ・エンジニアリング協会(VDI)は、トール・コレクトの失敗がドイツのハイテク輸出製品の評判を落とす可能性があると傾向した。ドイツ銀行の幹部はウェルト紙上で、外国人たちはドイツがトール・システムもちゃんとつくれないのかと笑っていると語った。
 ドイツで最多部数を誇るビルト紙も「我々のエンジニアたちはもはや何もまともにできないのか」と嘆き、ドイツ車は質が中程度で、日本車に後れを取り、ドイツの技術で製作された火星着陸機はどこへ行ったか全く分からなくなり、世界有数のハイテク・センターとしてポーランド国境近くに建設が予定されていた半導体工場は資金不足で放棄されたなど、ドイツの面目にかかわる一連の事実を列挙している。〔AFP=時事〕

プロジェクトXだったら、よし、これからってところなのにね。ところで、注目は後半部の「ドイツの技術で製作された火星着陸機はどこへ行ったか全く分からなくなり、、」あたり。悪いけど爆笑してしまった。なんかいいことあるといいね、ドイツ君。
http://news.msn.co.jp/newsarticle.armx?id=689949