映画みたいな実話。

人食いチンパンジー追跡=怪力で惨殺・シエラレオネ

フリータウン26日】アフリカ西部シエラレオネのタクガマ動物保護区域に住んでいるオスのチンパンジー素手でむごたらしく人を殺害、顔面を食べて逃走した。当局が捜索の網を広げて追跡しているが、まだ捕まっていない。(写真はアフリカの保護区域に生息しているチンパンジー
この殺人チンパンジーは「ブルーノ」。保護区域管理当局によれば、米国人らを乗せた車を襲い、こぶしで車のフロントガラスを叩き割った。シエラレオネ人の運転手は必死に逃げようとしたが、車は保護区域の建物に激突、身動きが取れなくなった。ブルーノは運転手を車から引きずり出し、首根っこを押さえつけて地面に叩きつけ、両手両足の爪をはがした上に、顔をむさぼって食べて殺したという。地元メディアによれば、この際、同乗していた米国人3人も負傷した。

ブルーノは生後数カ月の時に、保護区域のマネージャーに引き取られ、マイク・タイソンとも戦った英国のヘビー級ボクサー、フランク・ブルーノにちなんで名付けられた。ブルーノはその時から、怪力ぶりで注目を集めていたが、気に入らない人間を見ると、石を投げつけるなど、次第に問題行動が目に付き始めていたという。

タクガマ動物保護区域管理組織の代表は「この保護区域の歴史で、チンパンジーが人を襲った話は初めてだ」とショックを受けている。