デキる脳は発達の仕方に差

デキる脳は発達の仕方に差 米国立衛生研などが解明

 【ワシントン29日共同】知能指数(IQ)が非常に高い子供は、高度な精神活動をつかさどる大脳前部など特定の皮質の発達パターンに独特の特徴があると、米国立衛生研究所などのチームが30日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
 7歳ごろには平均より薄い皮質が急激に厚くなって11、2歳でピークを迎え、その後急激に薄くなる。チームは「賢さには皮質の厚さ自体より、成長期の変化の仕方の方が重要らしい」と分析している。
 5歳以上の青少年307人について、磁気共鳴画像装置(MRI)による脳の撮影を、最長19歳まで行った。知能テストを基に(1)IQが特に高い(121−149)(2)高い(109−120)(3)普通(83−108)の3群に分け、年齢に伴う大脳皮質の変化を分析した。