友人Kの結婚式〜その2 出席者たち

 大学時代の親友Kの結婚式に出席する為に大宮の結婚式場に行った。Kは高校の国語教師をしている。お相手は以前から彼が付き合っていた彼の元生徒。出席者はほとんどが彼の学校関係者で、彼の友人としては彼の高校時代の友人達。そして僕の直接の知人は皆無だった。(奥さんとは二度ほど面識があったが)ただし、高校時代の友人達(彼らは皆弓道部に属していた)の話は昔からいろとKから聞いて、なじみはあった。会うのは初めてだけれど。
 そんなこともあって、最初はなかなか緊張だった。しかも僕は二十代の後半を海外で過ごしていたため、あまり日本で結婚式に呼ばれたことがない。したがってその手のプロトコルにも自信が無いのだ。なれない結婚式、知らない人々。
 しかし心配は杞憂だった。会うのははじめてだが、たちまち気があった。なにより愉快なのは、Kから長年聞いていたとおりの人物が自分のとなりでムシャムシャ飯を食っていることだ。しかも学生時代、Kが気に入っていた友人と、その高校時代の旧友達が極めて似ていたりする。やはり好みってものが色濃く出るようだ。
 そして逆に彼らも僕の色々な逸話をKから聞いており、初対面であるにもかかわらず我々は長年の知己のように語り合った。

 続く